( 3回生 前期 木曜3限 )
演習に用いるテキストは、pdfファイルとして授業の初めに配布する。
A13棟2階の情報端末室で分子軌道法と対称性についてを演習する。分子軌道法は理論系のみならず実験系の化学者にとっても、最先端の研究を行うために、もはや必要不可欠 となりつつある。ここではもっとも簡単な近似のひとつである、経験的分子軌道法 EHMO 法プログラムをもちいて、分子軌道と反応性および対称性からくる分子の性質について演習する。その後、第一原理に基づいて分子の化学反応経路を計算によって求める演習を行う。
レポートを提出し、平常点、提出されたレポート30%の内容と期末試験70%の成績から評価して成績をきめる。
日時 | 授業内容の概略 |
1~6回目 | パソコンのセットアップと利用準備 Z-matrixの作り方 分子の対称性と帰属方法について解説 指標表の説明 指標表から、分子軌道の対称性とその個数を計算する方法について解説 拡張Huckel分子軌道法のプログラムの使い方について解説 分子軌道の意味と描画方法について解説 水分子を拡張Huckel法で計算 水分子について、拡張Huckel法から得られる軌道の対称性を帰属 |
7~12回目 | エチレン分子を拡張Huckel法で計算 電子状態の対称性について解説 π→π* 遷移と吸収光のx,y,z偏光について解説 ホルムアルデヒド分子を拡張Huckel法で計算 アンモニア分子を拡張Huckel法で計算 ブタジエン分子を拡張Huckel法で計算 酸素分子、窒素分子とそのイオンの結合性について解説 |
12~14回目 | ナフタレン分子を拡張Huckel法で計算 フラン分子を拡張Huckel法で計算 ディールズアルダー反応を説明 演習問題を解いて、レポート提出 |